和の世界は終わる日記
サンジスキーの管理人、ゾロの扱いが酷くてすみません。 読者様参加型小ネタやってます。カテゴリ「参加型小ネタ」よりどうぞ。
たとえどんなに離れていても。
- 2005/02/02 (Wed) |
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王宮は朝から騒がしかった。
砂漠の国アラバスタ王国の、本日は王女の誕生日なのだ。
人心にも国力にも、大きな傷を残した戦争後、人々は必死に復興に努めている。そのような国勢にあり、王女の意向により華やかな式典などは行わないことになっていたが、それでも王女の人となりを知り、彼女を慕う国民からは引っ切り無しに祝いの品が届いていた。
しかし、万が一にでも危険物が含まれていてはならないと、護衛隊が厳しい目を光らせる中、カモメ便が運んできたひとつの荷物が副官の元に届けられた。
「これは……」
「は!明らかに危険物と思われます!」
大きな箱の側面に貼られた「アラバスタ王国・ビビへ」というなんともシンプルな送り状。そしてでかでかと書かれているばってんマークに、護衛隊副官チャカは目を見張り、慌てて立ち上がった。
騒ぎを聞きつけて、ビビの部屋にはイガラムと、王までやって来ていた。
「いいわ、開けてちょうだい」
チャカとペルによって開けられた箱を覗いて、ビビは歓声を上げた。中に入っている品物をひとつひとつ大事に取り出す。
石やら砂の入ったビン。なんだかよくわからない変な形のスリッパの様なもの。(“きっとウソップさんね”とビビは笑った。)ビーズとレースの飾りが付いたキャミソールにローライズジーンズが数点。(広げた途端、後ろからイガラムが“それをお召しになってはなりませんぞビビ様!”と叫んだ)コスメやアクセサリー、アラバスタでは手に入りにくい外国の小説や歴史の本。綺麗にラッピングされたお菓子。色んな土地のミネラルウォーター。造花で出来た花束・傷薬つき、などなど、箱いっぱい。
その中から、ビビは大きな巻貝を手に取った。殻頂部分に「PUSH!」と書かれた紙が貼られている。
躊躇わずビビはべこりと押した。
『ビビー!!』
突然響いた「音」に、驚いてビビは貝を取り落としてしまった。チャカがはっしと刀の柄を握る。カルーが音に負けないくらいの声でギャーと叫ぶ。
『ビービー!!カルー!!それからビビの父ちゃんにちくわのおっさんにおばちゃんに犬のおっさんに鳥のおっさんにカラカラのおっさんと息子!!みんな元気か!?オレだ!!ル――ぶベッ!!』
『だから名前を言うんじゃないって言ってんでしょうがあんたは!!!』
『いてェなあ、分かってるよ!』
『おい代わってくれよ!ビビ!オレだ!元気でやってっか?オレ達はみんな元気だぜ!この前はちょいと空島に行ってたんだ!ル――じゃねェ、あの化け物トリオでも倒せないゲリラやら耳たぶで縄跳びする神やら50mはあろうかというでかいヘビやら物凄いのがうじゃうじゃ居たが、全部オレ様のパワーアップした超強力特大火薬星の前に散っていったぜ!今や空島の住人達もオレ様をこう呼ぶ、キャプテー……(ガンッ)』
『長ェ。名前を言うな。ウソつくな。おいビビ。オレだ。宴会の時に呑んだアラバスタの酒が恋しくてな、悪ィが送っちゃくれねェか』
『アホかてめェは!!なんでプレゼント贈る立場のてめェが催促してんだよ!!ビビちゃーんvvオレだよホホホvv誕生日を迎えてまたひとつ大人のレディへと近づいた君のために、ビビちゃんが好きだって言ってくれたフィリアン・フィナンシェとナッツガレッド、あとブルーベリースコーンを心を込めて作ったからねーvvビビちゃん、大変だろうが頑張って。愛してる……グヘ!!く、苦しい、襟引っ張るなクソマリモ、手ェ離しやがれ……!!』
『ビ、ビビ、オレだぞ。元気か。海は怖いこともあるけどオレは平気だぞ。楽しいぞ。風邪ひくなよ。病気になったらダメだけど、なったらオレを呼べよ』
『ビビ、元気?まあ、私達は相変わらずこんな感じよ。あんたの方も色々大変だと思うけど、あんまり根詰めないでね。あ、そうそう、約束の10億ベリーだけど……』
『『『『諦めたんじゃなかったのかよお前!!』』』』
『流石だーーvv』
『当たり前でしょ!!あの時は諦めたような気がしただ・けvvビビ、10億ベリー、必ず貰いに行くわ。いつか必ず、全員で。絶対に行くから。待ってて!!』
「ナミさん……」
うん、待ってる。待ってるから……!!
『ビビ!!』
『ビービ』
『ビィビッ!!』
『ビビ』
『ビービちゅわあ~んvv』
『ビ、ビビ』
『『『『『『たんびばばめすでとい!!』』』』』』
(間・雑音)
『ちょっと誰よ今“たんじょうびおめでとう”って言ったの!!“ハッピーバースデイ”って言うって決めたでしょ!?』
『オ、オレじゃねェぞ!!』
『てめェだろクラ!!さっき口の形が他のヤツ等と違ってた!!』
『あんだとクソコック!!』
『おいお前らちゃんとしろよそろそろダイアルの時間が無くなゴバア!!……だでだぐづ投げだのば~~』
『ぎゃーーー!!!鼻が折れてるーーー!!!』
(騒音・怒鳴り声・叫び声)
ぷつっと、唐突に音声は途絶えた。
しーんと静けさが戻った部屋、座り込んだまま王女は動かない。
「ビビ様」
イガラムが声をかけると、華奢な肩がぴくりと揺れる。
「ふふ、みんな、全然変わりないみたい。ほんと、元気なんだから……」
チャカとペルが、顔を見合わせて笑った。
「これ、トトおじさんとコーザにも聞かせてあげなきゃいけないわ、それからテラコッタさんにも……」
カルーがクエ、と鳴いた。
「……お父様」
「なんだ、ビビ」
ゆっくりと王はビビの正面に回り、同じように座り込んだ。
「私、決めてたんです。アラバスタが、復興を遂げるまでは、もう、絶対、二度と泣かないって」
「そうか」
「でも、でも。嬉しくって泣くのは、良い……?」
父は娘をその胸に引き寄せた。しっかりと抱きしめる。
「良い仲間を持ったな、ビビ」
ハッピーバスデイビビちゃん!!
ビビちゃん好きだーー!!
良かった、なんとか2日に間に合った。姉がすぐ側にいるため、ビクビクしながらキーボード叩きました、和です。
ビビ誕とか言いながら、そこはかとなくゾロサン(笑)
あー、コーザ出したかったな!コービビは好きなんです私vvあと、親友なナミ+ビビが好き~vv
今日は姉②の誕生日でもあります~!!姉ちゃんおめでとう!!姉①や私にはない心遣いで周囲に接しつつ、3人の子供を育てるあなたを尊敬してます!!ラブ!!
本日の更新~。
百田蜂子さんに頂いたイラストをアップしました~!
蜂さんにはあげちゃダメって言われてたのにそんなことすっかり忘れて強行アップ!!だって凄い可愛いよあのサンちゃん!!ありがとう蜂さ~んvv
砂漠の国アラバスタ王国の、本日は王女の誕生日なのだ。
人心にも国力にも、大きな傷を残した戦争後、人々は必死に復興に努めている。そのような国勢にあり、王女の意向により華やかな式典などは行わないことになっていたが、それでも王女の人となりを知り、彼女を慕う国民からは引っ切り無しに祝いの品が届いていた。
しかし、万が一にでも危険物が含まれていてはならないと、護衛隊が厳しい目を光らせる中、カモメ便が運んできたひとつの荷物が副官の元に届けられた。
「これは……」
「は!明らかに危険物と思われます!」
大きな箱の側面に貼られた「アラバスタ王国・ビビへ」というなんともシンプルな送り状。そしてでかでかと書かれているばってんマークに、護衛隊副官チャカは目を見張り、慌てて立ち上がった。
騒ぎを聞きつけて、ビビの部屋にはイガラムと、王までやって来ていた。
「いいわ、開けてちょうだい」
チャカとペルによって開けられた箱を覗いて、ビビは歓声を上げた。中に入っている品物をひとつひとつ大事に取り出す。
石やら砂の入ったビン。なんだかよくわからない変な形のスリッパの様なもの。(“きっとウソップさんね”とビビは笑った。)ビーズとレースの飾りが付いたキャミソールにローライズジーンズが数点。(広げた途端、後ろからイガラムが“それをお召しになってはなりませんぞビビ様!”と叫んだ)コスメやアクセサリー、アラバスタでは手に入りにくい外国の小説や歴史の本。綺麗にラッピングされたお菓子。色んな土地のミネラルウォーター。造花で出来た花束・傷薬つき、などなど、箱いっぱい。
その中から、ビビは大きな巻貝を手に取った。殻頂部分に「PUSH!」と書かれた紙が貼られている。
躊躇わずビビはべこりと押した。
『ビビー!!』
突然響いた「音」に、驚いてビビは貝を取り落としてしまった。チャカがはっしと刀の柄を握る。カルーが音に負けないくらいの声でギャーと叫ぶ。
『ビービー!!カルー!!それからビビの父ちゃんにちくわのおっさんにおばちゃんに犬のおっさんに鳥のおっさんにカラカラのおっさんと息子!!みんな元気か!?オレだ!!ル――ぶベッ!!』
『だから名前を言うんじゃないって言ってんでしょうがあんたは!!!』
『いてェなあ、分かってるよ!』
『おい代わってくれよ!ビビ!オレだ!元気でやってっか?オレ達はみんな元気だぜ!この前はちょいと空島に行ってたんだ!ル――じゃねェ、あの化け物トリオでも倒せないゲリラやら耳たぶで縄跳びする神やら50mはあろうかというでかいヘビやら物凄いのがうじゃうじゃ居たが、全部オレ様のパワーアップした超強力特大火薬星の前に散っていったぜ!今や空島の住人達もオレ様をこう呼ぶ、キャプテー……(ガンッ)』
『長ェ。名前を言うな。ウソつくな。おいビビ。オレだ。宴会の時に呑んだアラバスタの酒が恋しくてな、悪ィが送っちゃくれねェか』
『アホかてめェは!!なんでプレゼント贈る立場のてめェが催促してんだよ!!ビビちゃーんvvオレだよホホホvv誕生日を迎えてまたひとつ大人のレディへと近づいた君のために、ビビちゃんが好きだって言ってくれたフィリアン・フィナンシェとナッツガレッド、あとブルーベリースコーンを心を込めて作ったからねーvvビビちゃん、大変だろうが頑張って。愛してる……グヘ!!く、苦しい、襟引っ張るなクソマリモ、手ェ離しやがれ……!!』
『ビ、ビビ、オレだぞ。元気か。海は怖いこともあるけどオレは平気だぞ。楽しいぞ。風邪ひくなよ。病気になったらダメだけど、なったらオレを呼べよ』
『ビビ、元気?まあ、私達は相変わらずこんな感じよ。あんたの方も色々大変だと思うけど、あんまり根詰めないでね。あ、そうそう、約束の10億ベリーだけど……』
『『『『諦めたんじゃなかったのかよお前!!』』』』
『流石だーーvv』
『当たり前でしょ!!あの時は諦めたような気がしただ・けvvビビ、10億ベリー、必ず貰いに行くわ。いつか必ず、全員で。絶対に行くから。待ってて!!』
「ナミさん……」
うん、待ってる。待ってるから……!!
『ビビ!!』
『ビービ』
『ビィビッ!!』
『ビビ』
『ビービちゅわあ~んvv』
『ビ、ビビ』
『『『『『『たんびばばめすでとい!!』』』』』』
(間・雑音)
『ちょっと誰よ今“たんじょうびおめでとう”って言ったの!!“ハッピーバースデイ”って言うって決めたでしょ!?』
『オ、オレじゃねェぞ!!』
『てめェだろクラ!!さっき口の形が他のヤツ等と違ってた!!』
『あんだとクソコック!!』
『おいお前らちゃんとしろよそろそろダイアルの時間が無くなゴバア!!……だでだぐづ投げだのば~~』
『ぎゃーーー!!!鼻が折れてるーーー!!!』
(騒音・怒鳴り声・叫び声)
ぷつっと、唐突に音声は途絶えた。
しーんと静けさが戻った部屋、座り込んだまま王女は動かない。
「ビビ様」
イガラムが声をかけると、華奢な肩がぴくりと揺れる。
「ふふ、みんな、全然変わりないみたい。ほんと、元気なんだから……」
チャカとペルが、顔を見合わせて笑った。
「これ、トトおじさんとコーザにも聞かせてあげなきゃいけないわ、それからテラコッタさんにも……」
カルーがクエ、と鳴いた。
「……お父様」
「なんだ、ビビ」
ゆっくりと王はビビの正面に回り、同じように座り込んだ。
「私、決めてたんです。アラバスタが、復興を遂げるまでは、もう、絶対、二度と泣かないって」
「そうか」
「でも、でも。嬉しくって泣くのは、良い……?」
父は娘をその胸に引き寄せた。しっかりと抱きしめる。
「良い仲間を持ったな、ビビ」
ハッピーバスデイビビちゃん!!
ビビちゃん好きだーー!!
良かった、なんとか2日に間に合った。姉がすぐ側にいるため、ビクビクしながらキーボード叩きました、和です。
ビビ誕とか言いながら、そこはかとなくゾロサン(笑)
あー、コーザ出したかったな!コービビは好きなんです私vvあと、親友なナミ+ビビが好き~vv
今日は姉②の誕生日でもあります~!!姉ちゃんおめでとう!!姉①や私にはない心遣いで周囲に接しつつ、3人の子供を育てるあなたを尊敬してます!!ラブ!!
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プロフィール
名前:
ノダ ワアヤ
性別:
女性
趣味:
趣味はサンジ!
自己紹介:
2次創作サイトの管理人の日記です。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
「ゾロサン」とか「ゾロサン」とか、聞きなれない単語が飛び交ってますよ!!
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