和の世界は終わる日記
サンジスキーの管理人、ゾロの扱いが酷くてすみません。 読者様参加型小ネタやってます。カテゴリ「参加型小ネタ」よりどうぞ。
今更ハロウィンも何も。(しかも未完)
- 2005/11/04 (Fri) |
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(つづき)
「くそう……誰だ、ハロウィンなんて考えやがったヤツは……」
よくよく見れば、キッチンの片隅にかぼちゃがごろごろと積まれているではないか。
「……なんだァ?」
「ジジ……バラティエのクソコックどもがカモメ便で送ってきやがったんだよ。今日はハロウィンだからな……」
「ハロー?」
「挨拶じゃねェよ。“ハロウィン”だ……」
言いながらサンジがやっと顔を上げた。その彼の両頬にはなぜか赤いぐるぐる渦巻きが描かれている。まるで忍者ハ○トリ君だ。
「ブッ!!ハハハハッ!!おいなんだそりゃ!?まゆ毛とお揃いじゃねェか!!」
「……るせェ」
じとんと恨めしげな目でゾロを見てから、サンジは戸棚から皿に乗ったおにぎりと漬物を取り出すと、テーブルのちょこっと空いた部分に置いた。
「後はルフィが全部食っちまった。今日は忙しいから邪魔すんな」
低い声でそう告げ、またくるりとシンクに向かってしまった。
年少トリオは一時間おきにサンジ襲撃を繰り返した。
「「「とりっくおあとりーと!!とりっくおあとりーと!!」」」
その言葉しか知らないバカの様に繰り返す。その度にサンジは1時間内で用意したかぼちゃベースのお菓子を3人にくれてやるのだ。
デッキチェアで新聞を読んでいたナミに聞けば、ハロウィーンという行事なのだと言う。
「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ、ってね」
サンジのぐるぐる頬は、昨日から画策していたらしい三人組に、朝一番に「Trick or treat」をやられて対応できなかった為に描かれてしまったのだ。
サンジが作っても作っても、かぼちゃのパイも、プティングも、クッキーも、あっという間に3人(主にルフィ)の胃袋に消えてしまう。
昼食の支度やレディ達のお茶の準備をしながらのお菓子作りは幾らサンジと云えど大変そうで、流石にゾロも年少組にひと言物申してやろうかと思ったのだが。
サンジが結構楽しそうにしている事に気づいてしまった。
タイムトライアル的作業がコック魂に火を付けたのか、悪態を吐きながらも口角がほんの少し上がっている。
サンジ以外にはとりっくおあとりーとを言おうとしない、というか言っても無駄な事を分かっている知能犯なルフィ達も、多少気を使っているらしく(?)毎回毎回衣装を変えてくる。先程は黒い服に白いペンキで骨を描いた骨人間だった。
コックが楽しんでるなら良い。
そう思い、次々と美味しそうな菓子を作り出すサンジの芸術的な手さばきをなんとなく誇らしく思いながら眺めていたゾロなのだが。
夕食が終わっても年少トリオはまだまだお菓子を食すつもりなのか、午後9時。ついにサンジが恐れていた事態となった。
とりっくおあとりーと!の声に、搾り出すように言ったのだ。
「……もうねェ」
「「「えーーー!!!」」」
「かぼちゃは全部使い果たした!!食材もこれ以上使えねェ!!もうほんとになし!!ハロウィンはこれにて終了だ!!お子様はクソして寝ろ!!」
サンジの宣言にブーブーとぶうたれる3人。
「まだ食う気かよ、いい加減にしろ。今日一日食わせてもらったんだろ?」
ゾロが呆れて言うと、サンジの顔が嬉しそうに輝いた。
「お!クソ剣士が珍しく良い事言うじゃねェか!」
諦めきれないらしく唇を尖らせていたルフィの目がぴかーんと光った。
「……お菓子がねェなら……」
頷き合う3人組。
「イタズラだーーー!!!」
ルフィの号令と共に突進、焦るサンジを押し倒すと、
「くすぐりの刑ーー!!!」
「こちょこちょこちょこちょ」
「こちょこちょこちょこちょ」
「ぎゃーっはっはっは!!ヤ、ヤメロ!!くすぐってェ!!ウフヒヒヒ……!!」
ルフィとウソップにくすぐられ、サンジが床をのたうちながら逃げようとするも、人型になったチョッパーにガッチリ押さえ込まれる。くすぐったさに涙を流しながらサンジがのけぞる。白い首筋が露になった。息も上がってきている。
「ア……ハハハハ!ん、ヤメロ……って!……ハァ……」
始めはニヤニヤしながらその様子を見ていたゾロだったが、段々顰めっ面になってきた。
(んな声出すんじゃねェ!!)
ゾロの内心の動揺を知ってか知らずか、突然ルフィががばりとサンジに抱きついた。
「あーー今日のサンジ、甘ェ匂いがするーー」
「てめェらのお陰でまともにタバコ吸う暇もなかったんだよ!!」
「今日、ほんとありがとうなサンジーー……」
「美味かったぞサンジーー」
「夢をありがとうサンジーー」
ウソップやチョッパーにまで抱きつかれ、サンジは目を白黒させた。
そして。
ルフィが、サンジの頬をべろりと舐め上げた。
サンジが固まる。ゾロも固まった。
ウソップとチョッパーも流石に驚いたらしい、
「えー!?」
「おいルフィ、サンジは食いもんじゃねェぞ!!」
「にししし!サンジも甘ェぞ!!」
がぼーんと顎の外れたゾロとばっちり目が合うと、ルフィはにやっと笑ったのだった。
(つづく)←ほんますんません!!
修正+つづき。うっかりハロウィンネタやろうなどと思ってしまったせいで、あにわん感想もじゃんぴ感想も書けない私はバカですか、バカですね。なんでこんなに……(倒)
>私信
Pちゃん!!メール……!!お待たせして本当にすみません~~!!
日曜日は相方の結婚式なので、服とか靴とかコサージュとかかばんとか(一式かい)買いに行ったりしてなんか忙しいです!!私が嫁行くわけじゃないのに!!マニキュアしなくちゃ!!スピーチもまだ考えてないーー!!
それなのに買ってきたサンジの本を読み、号泣しました。あーーやっぱり泣けるバラティエ編!!!
拍手ありがとうございましたvv
「くそう……誰だ、ハロウィンなんて考えやがったヤツは……」
よくよく見れば、キッチンの片隅にかぼちゃがごろごろと積まれているではないか。
「……なんだァ?」
「ジジ……バラティエのクソコックどもがカモメ便で送ってきやがったんだよ。今日はハロウィンだからな……」
「ハロー?」
「挨拶じゃねェよ。“ハロウィン”だ……」
言いながらサンジがやっと顔を上げた。その彼の両頬にはなぜか赤いぐるぐる渦巻きが描かれている。まるで忍者ハ○トリ君だ。
「ブッ!!ハハハハッ!!おいなんだそりゃ!?まゆ毛とお揃いじゃねェか!!」
「……るせェ」
じとんと恨めしげな目でゾロを見てから、サンジは戸棚から皿に乗ったおにぎりと漬物を取り出すと、テーブルのちょこっと空いた部分に置いた。
「後はルフィが全部食っちまった。今日は忙しいから邪魔すんな」
低い声でそう告げ、またくるりとシンクに向かってしまった。
年少トリオは一時間おきにサンジ襲撃を繰り返した。
「「「とりっくおあとりーと!!とりっくおあとりーと!!」」」
その言葉しか知らないバカの様に繰り返す。その度にサンジは1時間内で用意したかぼちゃベースのお菓子を3人にくれてやるのだ。
デッキチェアで新聞を読んでいたナミに聞けば、ハロウィーンという行事なのだと言う。
「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ、ってね」
サンジのぐるぐる頬は、昨日から画策していたらしい三人組に、朝一番に「Trick or treat」をやられて対応できなかった為に描かれてしまったのだ。
サンジが作っても作っても、かぼちゃのパイも、プティングも、クッキーも、あっという間に3人(主にルフィ)の胃袋に消えてしまう。
昼食の支度やレディ達のお茶の準備をしながらのお菓子作りは幾らサンジと云えど大変そうで、流石にゾロも年少組にひと言物申してやろうかと思ったのだが。
サンジが結構楽しそうにしている事に気づいてしまった。
タイムトライアル的作業がコック魂に火を付けたのか、悪態を吐きながらも口角がほんの少し上がっている。
サンジ以外にはとりっくおあとりーとを言おうとしない、というか言っても無駄な事を分かっている知能犯なルフィ達も、多少気を使っているらしく(?)毎回毎回衣装を変えてくる。先程は黒い服に白いペンキで骨を描いた骨人間だった。
コックが楽しんでるなら良い。
そう思い、次々と美味しそうな菓子を作り出すサンジの芸術的な手さばきをなんとなく誇らしく思いながら眺めていたゾロなのだが。
夕食が終わっても年少トリオはまだまだお菓子を食すつもりなのか、午後9時。ついにサンジが恐れていた事態となった。
とりっくおあとりーと!の声に、搾り出すように言ったのだ。
「……もうねェ」
「「「えーーー!!!」」」
「かぼちゃは全部使い果たした!!食材もこれ以上使えねェ!!もうほんとになし!!ハロウィンはこれにて終了だ!!お子様はクソして寝ろ!!」
サンジの宣言にブーブーとぶうたれる3人。
「まだ食う気かよ、いい加減にしろ。今日一日食わせてもらったんだろ?」
ゾロが呆れて言うと、サンジの顔が嬉しそうに輝いた。
「お!クソ剣士が珍しく良い事言うじゃねェか!」
諦めきれないらしく唇を尖らせていたルフィの目がぴかーんと光った。
「……お菓子がねェなら……」
頷き合う3人組。
「イタズラだーーー!!!」
ルフィの号令と共に突進、焦るサンジを押し倒すと、
「くすぐりの刑ーー!!!」
「こちょこちょこちょこちょ」
「こちょこちょこちょこちょ」
「ぎゃーっはっはっは!!ヤ、ヤメロ!!くすぐってェ!!ウフヒヒヒ……!!」
ルフィとウソップにくすぐられ、サンジが床をのたうちながら逃げようとするも、人型になったチョッパーにガッチリ押さえ込まれる。くすぐったさに涙を流しながらサンジがのけぞる。白い首筋が露になった。息も上がってきている。
「ア……ハハハハ!ん、ヤメロ……って!……ハァ……」
始めはニヤニヤしながらその様子を見ていたゾロだったが、段々顰めっ面になってきた。
(んな声出すんじゃねェ!!)
ゾロの内心の動揺を知ってか知らずか、突然ルフィががばりとサンジに抱きついた。
「あーー今日のサンジ、甘ェ匂いがするーー」
「てめェらのお陰でまともにタバコ吸う暇もなかったんだよ!!」
「今日、ほんとありがとうなサンジーー……」
「美味かったぞサンジーー」
「夢をありがとうサンジーー」
ウソップやチョッパーにまで抱きつかれ、サンジは目を白黒させた。
そして。
ルフィが、サンジの頬をべろりと舐め上げた。
サンジが固まる。ゾロも固まった。
ウソップとチョッパーも流石に驚いたらしい、
「えー!?」
「おいルフィ、サンジは食いもんじゃねェぞ!!」
「にししし!サンジも甘ェぞ!!」
がぼーんと顎の外れたゾロとばっちり目が合うと、ルフィはにやっと笑ったのだった。
(つづく)←ほんますんません!!
修正+つづき。うっかりハロウィンネタやろうなどと思ってしまったせいで、あにわん感想もじゃんぴ感想も書けない私はバカですか、バカですね。なんでこんなに……(倒)
>私信
Pちゃん!!メール……!!お待たせして本当にすみません~~!!
日曜日は相方の結婚式なので、服とか靴とかコサージュとかかばんとか(一式かい)買いに行ったりしてなんか忙しいです!!私が嫁行くわけじゃないのに!!マニキュアしなくちゃ!!スピーチもまだ考えてないーー!!
それなのに買ってきたサンジの本を読み、号泣しました。あーーやっぱり泣けるバラティエ編!!!
拍手ありがとうございましたvv
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プロフィール
名前:
ノダ ワアヤ
性別:
女性
趣味:
趣味はサンジ!
自己紹介:
2次創作サイトの管理人の日記です。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
「ゾロサン」とか「ゾロサン」とか、聞きなれない単語が飛び交ってますよ!!
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