和の世界は終わる日記
サンジスキーの管理人、ゾロの扱いが酷くてすみません。 読者様参加型小ネタやってます。カテゴリ「参加型小ネタ」よりどうぞ。
君が居なければ
- 2008/02/05 (Tue) |
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最近のじゃんぴのネタバレ有りなのでご注意下さい
「ナミさ~~ん!おやつですよ~~~vv」
カモメ便で届いたグランドライン新聞を、デッキチェアーに寝そべって目を通していたナミは顔を上げた。
こじんまりとしたメリーからどっしりとしたサニーへ。ナミがくつろげる場所はいくらでもあるのだが、やっぱり日の当たる甲板が好きなのだ。
明日にはこのスリラーバークを出る。
ダイニングからお盆を持って飛び出してきたサンジが、ナミの前で華麗にターンする。
「ご注文通り、世界で一番美味しいみかんを使ったスイーツですレディ」
目の前に置かれた更に、ナミは目を丸くした。
「何これサンジ君……。リゾット!?」
「そうでーす!みかんのリゾット!」
真っ白なお皿に、瑞々しいミントが飾られた鮮やかなオレンジ色のリゾット。
「みかんで美味しいデザート作って、って頼んだのは私だけど……。大丈夫なのコレ?」
「まあまあナミさん、そう言わずに食べてみてよ!」
言いながら、サンジはリゾットにとろみのあるオレンジ色のソースをかけた。
「ささ、召し上がれ~vv」
用意されたスプーンを手に取り、ナミは、オレンジ色のリゾットを恐る恐る口に運んだ。
暫く咀嚼し、ナミはかしゃりと音をたててスプーンをテーブルに戻した。
「サンジ君……」
「何?ナミさんvv」
「……天才ッッ!!」
「イエス!!」
サンジが拳をぐっと引く。
「ウソー!!信じられない甘酸っぱくてすっごく美味しい!ご飯とみかんが合うなんて……!」
「ナミさんのみかんは糖度が高いからね~vvちょっと工夫してみました」
リゾットを口に入れる度にナミは「幸せ~vv」と顔を綻ばせた。
「だろだろ!?ナミさんのみかんが一番美味しく食べられる方法は何かな~って、色々試行錯誤してレシピ考えるのすげェ楽しかったよ。さあさあ紅茶も召し上がれ~vv」
サンジが上機嫌にお茶の用意をする。
「ねえサンジ君」
「なんだいナミさんvv」
ナミに笑顔を向けるサンジの頭には、まだ包帯が巻かれている。
「きっと、世界には腕の良い凄いコックさんがそりゃあたくさん居るんでしょうね」
唐突なナミの言葉にサンジはきょとんとした。
「ああ、まあそうだね」
「3つ星レストランのシェフだったり王様のお抱え料理人だったり……」
「うん」
「でもね」
「ん?」
ナミの大きな瞳がじっとサンジを見つめる。
「私の世界で一番美味しいみかんを、愛情をもって世界で一番美味しくなるように料理してくれるコックさんはサンジ君しか居ないんだからね」
「……!」
「居ないんだからね」
「ナミさ」
「わかってるわよね?」
呆然としながらも、ナミに念を押されてサンジは。
「…………ハイ」
「よし!」
ナミは勢いよく立ち上がる。
「ご馳走様!このリゾット、ロビンが帰って来たら作って上げてね。絶対喜ぶから。紅茶もらってくねー」
「ハーイ!」
反射的に両手を挙げた(多分まだよくわかっていない)サンジを残し、ナミは紅茶のポットとカップを手にし、測量室へ向かうべく階段を上がる。
デッキでは、予想通りというか、ゾロが寝そべっていた。目を閉じてはいるが、タヌキ寝入りなのは間違いない。
「言っといたわよ」
すれ違い様に声をかける。
ゾロがのそりと起き上がった。
「おお」
「何で私に頼むのかは知らないけど」
「……オレの言う事は聞かん」
肩を竦めて立ち去ろうとしたナミに、独り言のような怒りをにじませたゾロの声が届いた。
「あいつだってちゃんとわかってんだ。けど、普段から嫌ってほど言い聞かせとかねェと、肝心な時にあいつは忘れやがる。忘れたふりを、しやがる」
何があったのか、ナミは知らない。知るつもりもない。
それでも、言わずにはいられなかった。
「あんたもね、ゾロ」
「あ?」
訝しそうにゾロがナミを見た。
「サンジ君も、今のあんたみたいな顔、ずっとしてたのよ、あんたが寝こけてる間ね」
ゾロの口が真一文字に弾き結ばれる。
「あんたも、忘れないでよ」
ヒールの音を響かせて、ナミはその場を後にした。
ゾロが難しい顔をしたままだろうと思うと、ちょっと笑えた。
うちの男共は、ほんっとーにバカだわ。
特にあの二人。似た物同士のバカップル。
バカで、愛しい。
さあ、前を向いて次の島を目指さなきゃ。
私がサンジに言いたかった事をゾロから。
ゾロからナミさんの口をかりて。
ナミさんに、コックのヤツに伝えといてくれって頼む剣豪ってかわいくないですか?(笑)年頃の娘さんのことを女性に相談するお父さんみたいで(意味不明)
みかんのリゾットはテレビで観たんですー!パクってすいません。美味しそうだった。
うえええテスト終わらないー!
拍手のお返事はまた後で!
というわけで戻ってきました!
3日、4日、今日と、連日拍手ありがとうございます!!
履修が終わったら更新頑張りますので……!!ていうかもうすぐサン誕だよーー!!スターダストトレインを終わらせて(ぴよちゃん待ってて……!!←これ何度言ったことか……)、今年こそ人魚とロプスを進めなきゃ……。
その前に今週のじゃんぴが読みたい!!まだ読めてません!!
「ナミさ~~ん!おやつですよ~~~vv」
カモメ便で届いたグランドライン新聞を、デッキチェアーに寝そべって目を通していたナミは顔を上げた。
こじんまりとしたメリーからどっしりとしたサニーへ。ナミがくつろげる場所はいくらでもあるのだが、やっぱり日の当たる甲板が好きなのだ。
明日にはこのスリラーバークを出る。
ダイニングからお盆を持って飛び出してきたサンジが、ナミの前で華麗にターンする。
「ご注文通り、世界で一番美味しいみかんを使ったスイーツですレディ」
目の前に置かれた更に、ナミは目を丸くした。
「何これサンジ君……。リゾット!?」
「そうでーす!みかんのリゾット!」
真っ白なお皿に、瑞々しいミントが飾られた鮮やかなオレンジ色のリゾット。
「みかんで美味しいデザート作って、って頼んだのは私だけど……。大丈夫なのコレ?」
「まあまあナミさん、そう言わずに食べてみてよ!」
言いながら、サンジはリゾットにとろみのあるオレンジ色のソースをかけた。
「ささ、召し上がれ~vv」
用意されたスプーンを手に取り、ナミは、オレンジ色のリゾットを恐る恐る口に運んだ。
暫く咀嚼し、ナミはかしゃりと音をたててスプーンをテーブルに戻した。
「サンジ君……」
「何?ナミさんvv」
「……天才ッッ!!」
「イエス!!」
サンジが拳をぐっと引く。
「ウソー!!信じられない甘酸っぱくてすっごく美味しい!ご飯とみかんが合うなんて……!」
「ナミさんのみかんは糖度が高いからね~vvちょっと工夫してみました」
リゾットを口に入れる度にナミは「幸せ~vv」と顔を綻ばせた。
「だろだろ!?ナミさんのみかんが一番美味しく食べられる方法は何かな~って、色々試行錯誤してレシピ考えるのすげェ楽しかったよ。さあさあ紅茶も召し上がれ~vv」
サンジが上機嫌にお茶の用意をする。
「ねえサンジ君」
「なんだいナミさんvv」
ナミに笑顔を向けるサンジの頭には、まだ包帯が巻かれている。
「きっと、世界には腕の良い凄いコックさんがそりゃあたくさん居るんでしょうね」
唐突なナミの言葉にサンジはきょとんとした。
「ああ、まあそうだね」
「3つ星レストランのシェフだったり王様のお抱え料理人だったり……」
「うん」
「でもね」
「ん?」
ナミの大きな瞳がじっとサンジを見つめる。
「私の世界で一番美味しいみかんを、愛情をもって世界で一番美味しくなるように料理してくれるコックさんはサンジ君しか居ないんだからね」
「……!」
「居ないんだからね」
「ナミさ」
「わかってるわよね?」
呆然としながらも、ナミに念を押されてサンジは。
「…………ハイ」
「よし!」
ナミは勢いよく立ち上がる。
「ご馳走様!このリゾット、ロビンが帰って来たら作って上げてね。絶対喜ぶから。紅茶もらってくねー」
「ハーイ!」
反射的に両手を挙げた(多分まだよくわかっていない)サンジを残し、ナミは紅茶のポットとカップを手にし、測量室へ向かうべく階段を上がる。
デッキでは、予想通りというか、ゾロが寝そべっていた。目を閉じてはいるが、タヌキ寝入りなのは間違いない。
「言っといたわよ」
すれ違い様に声をかける。
ゾロがのそりと起き上がった。
「おお」
「何で私に頼むのかは知らないけど」
「……オレの言う事は聞かん」
肩を竦めて立ち去ろうとしたナミに、独り言のような怒りをにじませたゾロの声が届いた。
「あいつだってちゃんとわかってんだ。けど、普段から嫌ってほど言い聞かせとかねェと、肝心な時にあいつは忘れやがる。忘れたふりを、しやがる」
何があったのか、ナミは知らない。知るつもりもない。
それでも、言わずにはいられなかった。
「あんたもね、ゾロ」
「あ?」
訝しそうにゾロがナミを見た。
「サンジ君も、今のあんたみたいな顔、ずっとしてたのよ、あんたが寝こけてる間ね」
ゾロの口が真一文字に弾き結ばれる。
「あんたも、忘れないでよ」
ヒールの音を響かせて、ナミはその場を後にした。
ゾロが難しい顔をしたままだろうと思うと、ちょっと笑えた。
うちの男共は、ほんっとーにバカだわ。
特にあの二人。似た物同士のバカップル。
バカで、愛しい。
さあ、前を向いて次の島を目指さなきゃ。
私がサンジに言いたかった事をゾロから。
ゾロからナミさんの口をかりて。
ナミさんに、コックのヤツに伝えといてくれって頼む剣豪ってかわいくないですか?(笑)年頃の娘さんのことを女性に相談するお父さんみたいで(意味不明)
みかんのリゾットはテレビで観たんですー!パクってすいません。美味しそうだった。
うえええテスト終わらないー!
拍手のお返事はまた後で!
というわけで戻ってきました!
3日、4日、今日と、連日拍手ありがとうございます!!
履修が終わったら更新頑張りますので……!!ていうかもうすぐサン誕だよーー!!スターダストトレインを終わらせて(ぴよちゃん待ってて……!!←これ何度言ったことか……)、今年こそ人魚とロプスを進めなきゃ……。
その前に今週のじゃんぴが読みたい!!まだ読めてません!!
拍手お礼です!
3日
>20時台にメッセージ下さった方vv
いらっしゃいませー!!(平伏)エロのエの字も無いサイトですが、もえあがって頂けているなら嬉しいです~!
「コック」に~がお好きとのこと、本当にありがとうございます!!
ゾロ誕文は、7日目と似た雰囲気になりましたので、あの頃よりは少しは文章力がマシになってますように!と思いながら書きました。
「コックに~」の続きは実は頭の中にはありますので、また拙宅をのぞいてやって下さいませ!
4日
>23時台にメッセージ下さった方vv
あんなダラダラと長いじゃんぴ感想にメッセージありがとうございます……!!しかも共感して頂けるなんて!!
コメント下さったように、私も本当にサンジが愛しくてなりませんでした……!!感想には書き忘れましたが、「やっぱり私はサンジが好きだ!!」と改めて、物凄く実感してしまった回でもありました……。
それもこれも、皆が無事だったお陰ですよね!
コメントありがとうございました!感想に感想(笑)を頂けて嬉しかったです~!
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プロフィール
名前:
ノダ ワアヤ
性別:
女性
趣味:
趣味はサンジ!
自己紹介:
2次創作サイトの管理人の日記です。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
「ゾロサン」とか「ゾロサン」とか、聞きなれない単語が飛び交ってますよ!!
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間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
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