和の世界は終わる日記
サンジスキーの管理人、ゾロの扱いが酷くてすみません。 読者様参加型小ネタやってます。カテゴリ「参加型小ネタ」よりどうぞ。
寒いと眠いよ?
- 2008/11/05 (Wed) |
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寒くなってきました。毎年毎年毎年言うてますが、冬眠したいです。
お待たせしました、参加型小ネタの続きです!
「ゾロ」はゾロじゃねェけどゾロ。
船長の言葉に、クルー達は顔を見合わせて全員黙り込んだ。そんなこと言ったって、じゃあこいつをどうするんだよという雰囲気になりかけた瞬間。
「ゾロ」の腹がぐぐぐうううと鳴った。
「……腹減ってんのか」
無意識に出たサンジの問いに呼応するように、「ゾロ」の腹はもう一度ぐうううと大きく鳴った。
こうなるともうサンジは「ゾロ」を放っておくことはできない。ゾロを風呂に行くよう蹴り出し、「ゾロ」の分の食事作りに取りかかった。
その間、チョッパーは「ゾロ」を椅子に座らせて、血圧を測ったり、口をあーんと開けさせて喉の奥を覗いてみたり、聴診器を胸にあててみたり、膝を小さなハンマーみたいなのでかこーんと叩いてロビンに「脚気の検査は必要ないんじゃないかしら……」と呟かれたりしていた。チョッパーもかなり混乱しているらしい。しかしどんな検査をされようとも、「ゾロ」は文句も言わずに従っている。その様子をテーブルに頬杖をついて見ていたナミは、
「なんか……大人しいゾロって不気味よね……」
「大人しいっつーか、自分の意思がねェみたいだよな。……サンジのこと以外」
「長ッ鼻。それ以上言うな」
ウソップは小声で言ったつもりだったがサンジにはしっかり聞こえていた。苛々とフライパンを振りながらチョッパーに尋ねる。
「で、どうなんだドクター?そいつが何者かわかったか?」
「うーん、血圧も脈拍も正常、健康体だな。虫歯もないし、体の傷までゾロとおんなじだ」
首を捻るチョッパーに、ルフィが嬉しそうに笑った。
「だーかーら言っただろ?ゾロじゃねェけどゾロだって!サンジーオレにも肉!!」
「やなこった」
サンジが、もうもと湯気の上がる和風きのこパスタを大皿に移した時、バスタオルで頭をがしがし拭きながらゾロがラウンジに戻ってきた。ぼんやりとテーブルに着いている「ゾロ」を目にすると、不快そうに顔を顰め、「ゾロ」から一番遠い席に陣取る。
「ゾロ」の前に皿を置こうとしたサンジに、ナミが、
「あ、そいつの視界に入らない方が良いわよサンジ君。私が置いてあげる。貸して」
「おおおナミすわ~~んvvなんて優しいんだッッ!!」
「これ以上キモいゾロを見たくないのっ!!」
「……すいません」
しゅーんとするサンジに、苦虫を噛み潰したようなゾロ。微妙な空気が流れる中、「ゾロ」は、ぱんっと勢いよく手を合わせると、箸で勢い良くパスタを食べ始めた。
「……食べ方までそっくりだな」
「なんだか急に生き生きしてるわね。ぼーっとしてても3大欲求には忠実なのかしら」
「あーもう疲れたわ……。サンジ君、紅茶のお代わり貰える?今度はダージリンで」
「よーーろこんでェ~vv!ロビンちゃんは?」
「私も同じもので良いわ」
「了解vv」
「ところでこいつは、今日どこに寝かせたらいいんだ?」
ウソップの呟きに全員がはっとなり、その視線が静かにサ
ンジに集中した。
「……え?」
「襲われる」
「絶対襲われるぞ」
「襲われるのか?なんで?」
「襲われるわね」
「夜這いか……」
「間違いないわ」
「え、えーーー!?」
「サンジ君、寝込みを襲われない様にくれっぐれも気をつけてね。……頑張って!」
「ナミさあ~~~ん」
両拳を可愛く握り締めたナミの激励に、サンジの眉毛がへにょんと下がる。
ドスッという音に皆が目をやると、ゾロが、鶏モモ肉のきのこ詰め(ルフィから死守分)にぶっすりとフォークを突き立てていた。何故かこめかみに青筋も立てている。
「今日の見張りはオレがやる」
「……何エラそうに言ってんの。当たり前でしょ、昨日船番サボったんだから」
「ついでにそいつも見張っとく。それでいいだろ」
ふてぶてしく宣言して、ゾロは肉に齧り付いた。
「……どういう風の吹き回しよ?」
意外そうに眉を吊り上げるナミに、
「船長がそいつをオレだっつーんだったら、不本意だし理不尽だしムカツクがしょうがねェ。オレが責任持つ」
人数分のティーカップを温めていたサンジが勢いよく振り向く。
「はっ、居眠り剣豪が何を見張るって?冗談じゃねェ、自分の身くらい自分で守れる」
「とにかく、これはオレの領分だ。コックは黙ってろ」
「なんだてめェその言い方……!」
キレかけたサンジの体を、咲くように現れた何本かの手が包み、途端にサンジはメロメロになった。
「あはぁ~んロビンちゅわわ~んvv」
「今日はもう遅いから、剣士さんの言う通りにして皆休みましょう。そして明日街で情報を集めましょう」
「仰せの通りにーvv!!」
ゾロの眉間の皺がぐっと深くなったのをくすりと笑い、ロビンは船長に向き直った。
「どうかしら船長さん?」
「んん、いいぞー!ヒステリーを追うのが海賊だ!」
「無理してカタカナ語使おうとすんな、可哀想なおつむの出来がバレバレだぞ」
マジメな顔で頷く船長にビシリと突っ込んだサンジは、棚に茶葉を取りに行こうとしたのだが、
「って、おあ!?」
油断していた。いつの間にか食事を終えていた「ゾロ」に腕を引っ張られたサンジは、背中から「ゾロ」に抱き込まれる形で椅子に座らされてしまった。
「や、止めろこのクソ野郎!」
ジタバタと暴れてはみたが抱え込まれて蹴りが出せない。「ゾロ」はぎゅうっとサンジを抱き締めると、首筋に額を擦り寄せてきた。思わずサンジは叫ぶ。
「ぎゃーー!!助けてナミさんロビンちゃーーん!!」
が、サンジの首根っこを掴んで、凄い力で「ゾロ」から引き離してくれたのは。
「……てめェいい加減にしろ、オレの姿かたちでこれ以上フザけたことするんじゃねェ……!!」
おお、ゾロの体からなんか立ち昇っている。と、皆が思った。黒手拭いを巻いていないのが不思議なくらいの剣呑さだ。
自分の腕の中から居なくなってしまったサンジを見つめていた「ゾロ」の目がゆっくり移動し、ゾロの目と合わさったその瞬間、「ゾロ」はがたりと立ち上がり、ゾロをぎらりと睨んだ。
「おお!ゾロツーが新たな反応をしたぞ!ぼーっとしてるだけじゃねェんだな」
「サンジを取り合ってるみたいに見えるぞ」
「取り合ってんでしょ」
「ゾロワンはどう出るか!?行けー!ゾロワン!」
クルー達がひそひそと小声で勝手に盛り上がる中、「つーかてめェこそいい加減にしろこのクソ腹巻が!!」と怒鳴ったのはサンジだった。ゾロは「ゾロ」からサンジを守るようにしっかりと抱き込んでいて、その太い腕を外そうとサンジは真っ赤になって暴れる。はっとしたようにゾロが腕を緩めた瞬間、サンジは器用に蹴りを繰り出し、「見張りするっつーなら見張り台行って来い!!」とどかんどかんとゾロと「ゾロ」をラウンジの外に蹴り出した。幸い、機転を利かせたウソップが先回りして開けておいたお陰で、扉も壊れることなく、大変美しい形でゾロ達は甲板に落ちていった。
顔を真っ赤にして肩で息をしていたサンジだったが、「コックさん、お湯が沸騰してるわ」というロビンの指摘で慌ててコンロに向かう。
クルー達も再びテーブルに着いて、「ゾロ」のことを話し始めた。
「まあとにかく、ゾロとそっくりなヤツを放りだすのも気が引けるし、暫く様子を見る……ってことで良い?」
「そうね、まだ敵かどうかもわからないし、船長さんは剣士さんだって言ってるし」
「違う違う。ゾロじゃねェけどゾロなんだ!」
テーブルに残った食べ物をキレイに平らげながらルフィが訂正する。
「しかし、ここはグランドラインだから100歩譲ってゾロが増えるのは有り得なくもないとして、なんでまたホモなんだろうなー、サンジ限定の」
サンジが並べていたティーカップ同士がガチャンと激しくぶつかった。
「ちょっと大丈夫?大切な備品なんだから割らないでよ?」
「ハハハ、ごめんね、ちょっと手が滑って……」
「へー、あのゾロはホモなのか!」
チョッパーが黒い目をぐりぐりさせながらウソップに尋ねる。
「ホモだろォ!?だってサンジにキスしようとしたんだぜ!?ベタベタ触ってたし、なあサンジ?災難だったな!」
「ああ……」
「有り得ねェよなホモのゾロなんて!男の尻追っかけるゾロなんてオレ絶対見たくねェ!ってさっき見ちまったけどさ、偽ゾロだけど。あんなんゾロじゃねェよ!お、サンキュー!」
目の前に置かれた紅茶をウソップは啜り、ほおとため息を吐いた。
「明日っから大変そうだよな……」
「大変なのはサンジ君でしょ、あんたじゃないわよ……あー良い香り。……サンジ君?」
エプロンを取ったサンジが扉に向かうのを、ナミが呼び止めた。
「オレ、風呂入ってくるよ。先にごめんね?」
「良いわよ。お湯張ってゆっくり浸かってきて」
「ありがとナミさーんvv」
「もう一人のゾロに乱入されないようにね」
「意地悪なこと言うナミさんもステキだ~vv」
ハートを飛ばしながらラウンジを出てゆっくりと扉を閉めると、サンジは胸ポケットから煙草を取り出し火を点けた。吐き出された煙が闇に薄らいでいくのを無意識に追う。と、自然と見張り台に目が行った。陸につけているのだから、本当は見張り台に居る必要なんてないのに、どうせ言われた通り二人して狭い場所に詰めているのだろう。
サンジは、ぐっと唇を噛みしめた。
お待たせしました、参加型小ネタの続きです!
「ゾロ」はゾロじゃねェけどゾロ。
船長の言葉に、クルー達は顔を見合わせて全員黙り込んだ。そんなこと言ったって、じゃあこいつをどうするんだよという雰囲気になりかけた瞬間。
「ゾロ」の腹がぐぐぐうううと鳴った。
「……腹減ってんのか」
無意識に出たサンジの問いに呼応するように、「ゾロ」の腹はもう一度ぐうううと大きく鳴った。
こうなるともうサンジは「ゾロ」を放っておくことはできない。ゾロを風呂に行くよう蹴り出し、「ゾロ」の分の食事作りに取りかかった。
その間、チョッパーは「ゾロ」を椅子に座らせて、血圧を測ったり、口をあーんと開けさせて喉の奥を覗いてみたり、聴診器を胸にあててみたり、膝を小さなハンマーみたいなのでかこーんと叩いてロビンに「脚気の検査は必要ないんじゃないかしら……」と呟かれたりしていた。チョッパーもかなり混乱しているらしい。しかしどんな検査をされようとも、「ゾロ」は文句も言わずに従っている。その様子をテーブルに頬杖をついて見ていたナミは、
「なんか……大人しいゾロって不気味よね……」
「大人しいっつーか、自分の意思がねェみたいだよな。……サンジのこと以外」
「長ッ鼻。それ以上言うな」
ウソップは小声で言ったつもりだったがサンジにはしっかり聞こえていた。苛々とフライパンを振りながらチョッパーに尋ねる。
「で、どうなんだドクター?そいつが何者かわかったか?」
「うーん、血圧も脈拍も正常、健康体だな。虫歯もないし、体の傷までゾロとおんなじだ」
首を捻るチョッパーに、ルフィが嬉しそうに笑った。
「だーかーら言っただろ?ゾロじゃねェけどゾロだって!サンジーオレにも肉!!」
「やなこった」
サンジが、もうもと湯気の上がる和風きのこパスタを大皿に移した時、バスタオルで頭をがしがし拭きながらゾロがラウンジに戻ってきた。ぼんやりとテーブルに着いている「ゾロ」を目にすると、不快そうに顔を顰め、「ゾロ」から一番遠い席に陣取る。
「ゾロ」の前に皿を置こうとしたサンジに、ナミが、
「あ、そいつの視界に入らない方が良いわよサンジ君。私が置いてあげる。貸して」
「おおおナミすわ~~んvvなんて優しいんだッッ!!」
「これ以上キモいゾロを見たくないのっ!!」
「……すいません」
しゅーんとするサンジに、苦虫を噛み潰したようなゾロ。微妙な空気が流れる中、「ゾロ」は、ぱんっと勢いよく手を合わせると、箸で勢い良くパスタを食べ始めた。
「……食べ方までそっくりだな」
「なんだか急に生き生きしてるわね。ぼーっとしてても3大欲求には忠実なのかしら」
「あーもう疲れたわ……。サンジ君、紅茶のお代わり貰える?今度はダージリンで」
「よーーろこんでェ~vv!ロビンちゃんは?」
「私も同じもので良いわ」
「了解vv」
「ところでこいつは、今日どこに寝かせたらいいんだ?」
ウソップの呟きに全員がはっとなり、その視線が静かにサ
ンジに集中した。
「……え?」
「襲われる」
「絶対襲われるぞ」
「襲われるのか?なんで?」
「襲われるわね」
「夜這いか……」
「間違いないわ」
「え、えーーー!?」
「サンジ君、寝込みを襲われない様にくれっぐれも気をつけてね。……頑張って!」
「ナミさあ~~~ん」
両拳を可愛く握り締めたナミの激励に、サンジの眉毛がへにょんと下がる。
ドスッという音に皆が目をやると、ゾロが、鶏モモ肉のきのこ詰め(ルフィから死守分)にぶっすりとフォークを突き立てていた。何故かこめかみに青筋も立てている。
「今日の見張りはオレがやる」
「……何エラそうに言ってんの。当たり前でしょ、昨日船番サボったんだから」
「ついでにそいつも見張っとく。それでいいだろ」
ふてぶてしく宣言して、ゾロは肉に齧り付いた。
「……どういう風の吹き回しよ?」
意外そうに眉を吊り上げるナミに、
「船長がそいつをオレだっつーんだったら、不本意だし理不尽だしムカツクがしょうがねェ。オレが責任持つ」
人数分のティーカップを温めていたサンジが勢いよく振り向く。
「はっ、居眠り剣豪が何を見張るって?冗談じゃねェ、自分の身くらい自分で守れる」
「とにかく、これはオレの領分だ。コックは黙ってろ」
「なんだてめェその言い方……!」
キレかけたサンジの体を、咲くように現れた何本かの手が包み、途端にサンジはメロメロになった。
「あはぁ~んロビンちゅわわ~んvv」
「今日はもう遅いから、剣士さんの言う通りにして皆休みましょう。そして明日街で情報を集めましょう」
「仰せの通りにーvv!!」
ゾロの眉間の皺がぐっと深くなったのをくすりと笑い、ロビンは船長に向き直った。
「どうかしら船長さん?」
「んん、いいぞー!ヒステリーを追うのが海賊だ!」
「無理してカタカナ語使おうとすんな、可哀想なおつむの出来がバレバレだぞ」
マジメな顔で頷く船長にビシリと突っ込んだサンジは、棚に茶葉を取りに行こうとしたのだが、
「って、おあ!?」
油断していた。いつの間にか食事を終えていた「ゾロ」に腕を引っ張られたサンジは、背中から「ゾロ」に抱き込まれる形で椅子に座らされてしまった。
「や、止めろこのクソ野郎!」
ジタバタと暴れてはみたが抱え込まれて蹴りが出せない。「ゾロ」はぎゅうっとサンジを抱き締めると、首筋に額を擦り寄せてきた。思わずサンジは叫ぶ。
「ぎゃーー!!助けてナミさんロビンちゃーーん!!」
が、サンジの首根っこを掴んで、凄い力で「ゾロ」から引き離してくれたのは。
「……てめェいい加減にしろ、オレの姿かたちでこれ以上フザけたことするんじゃねェ……!!」
おお、ゾロの体からなんか立ち昇っている。と、皆が思った。黒手拭いを巻いていないのが不思議なくらいの剣呑さだ。
自分の腕の中から居なくなってしまったサンジを見つめていた「ゾロ」の目がゆっくり移動し、ゾロの目と合わさったその瞬間、「ゾロ」はがたりと立ち上がり、ゾロをぎらりと睨んだ。
「おお!ゾロツーが新たな反応をしたぞ!ぼーっとしてるだけじゃねェんだな」
「サンジを取り合ってるみたいに見えるぞ」
「取り合ってんでしょ」
「ゾロワンはどう出るか!?行けー!ゾロワン!」
クルー達がひそひそと小声で勝手に盛り上がる中、「つーかてめェこそいい加減にしろこのクソ腹巻が!!」と怒鳴ったのはサンジだった。ゾロは「ゾロ」からサンジを守るようにしっかりと抱き込んでいて、その太い腕を外そうとサンジは真っ赤になって暴れる。はっとしたようにゾロが腕を緩めた瞬間、サンジは器用に蹴りを繰り出し、「見張りするっつーなら見張り台行って来い!!」とどかんどかんとゾロと「ゾロ」をラウンジの外に蹴り出した。幸い、機転を利かせたウソップが先回りして開けておいたお陰で、扉も壊れることなく、大変美しい形でゾロ達は甲板に落ちていった。
顔を真っ赤にして肩で息をしていたサンジだったが、「コックさん、お湯が沸騰してるわ」というロビンの指摘で慌ててコンロに向かう。
クルー達も再びテーブルに着いて、「ゾロ」のことを話し始めた。
「まあとにかく、ゾロとそっくりなヤツを放りだすのも気が引けるし、暫く様子を見る……ってことで良い?」
「そうね、まだ敵かどうかもわからないし、船長さんは剣士さんだって言ってるし」
「違う違う。ゾロじゃねェけどゾロなんだ!」
テーブルに残った食べ物をキレイに平らげながらルフィが訂正する。
「しかし、ここはグランドラインだから100歩譲ってゾロが増えるのは有り得なくもないとして、なんでまたホモなんだろうなー、サンジ限定の」
サンジが並べていたティーカップ同士がガチャンと激しくぶつかった。
「ちょっと大丈夫?大切な備品なんだから割らないでよ?」
「ハハハ、ごめんね、ちょっと手が滑って……」
「へー、あのゾロはホモなのか!」
チョッパーが黒い目をぐりぐりさせながらウソップに尋ねる。
「ホモだろォ!?だってサンジにキスしようとしたんだぜ!?ベタベタ触ってたし、なあサンジ?災難だったな!」
「ああ……」
「有り得ねェよなホモのゾロなんて!男の尻追っかけるゾロなんてオレ絶対見たくねェ!ってさっき見ちまったけどさ、偽ゾロだけど。あんなんゾロじゃねェよ!お、サンキュー!」
目の前に置かれた紅茶をウソップは啜り、ほおとため息を吐いた。
「明日っから大変そうだよな……」
「大変なのはサンジ君でしょ、あんたじゃないわよ……あー良い香り。……サンジ君?」
エプロンを取ったサンジが扉に向かうのを、ナミが呼び止めた。
「オレ、風呂入ってくるよ。先にごめんね?」
「良いわよ。お湯張ってゆっくり浸かってきて」
「ありがとナミさーんvv」
「もう一人のゾロに乱入されないようにね」
「意地悪なこと言うナミさんもステキだ~vv」
ハートを飛ばしながらラウンジを出てゆっくりと扉を閉めると、サンジは胸ポケットから煙草を取り出し火を点けた。吐き出された煙が闇に薄らいでいくのを無意識に追う。と、自然と見張り台に目が行った。陸につけているのだから、本当は見張り台に居る必要なんてないのに、どうせ言われた通り二人して狭い場所に詰めているのだろう。
サンジは、ぐっと唇を噛みしめた。
つづく
と、言う訳で、結果は1の、「てめェには渡さねェ!!サンジをエロゾロから守る!!」でした!!
これはもう大接戦でした!一時は2に決まりかけ、頭の中で続きを考えたんですが、最後の最後で大逆転。
参加して下さった皆様ありがとうございました!!
段々、前回とのつじつま合わせが大変になってきました(笑)
では第5回目の選択肢です!
この後本物のゾロは、
1・お前のことが好きだ。サンジに告白してくる。
2・お前のことなんて好きじゃねェと言ってくる。
続きを読みたいと思われた番号を、コメント不要ですので拍手でぽちりとお知らせ下さい!
うわーうわー!どっちになるんだろう!!←和が楽しみ。
よろしくお願いします!!
拍手のお返事少々お待ち下さい……!!
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プロフィール
名前:
ノダ ワアヤ
性別:
女性
趣味:
趣味はサンジ!
自己紹介:
2次創作サイトの管理人の日記です。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
「ゾロサン」とか「ゾロサン」とか、聞きなれない単語が飛び交ってますよ!!
このブログへのブックマークはお止め下さい。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
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