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和の世界は終わる日記

サンジスキーの管理人、ゾロの扱いが酷くてすみません。 読者様参加型小ネタやってます。カテゴリ「参加型小ネタ」よりどうぞ。

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ご無沙汰し過ぎてます……

和です!生きてます!!どんだけ日記書いてないねん!!
ちょ!!サンジの誕生日に日記かけなかった!!サンジスキーとしてありえねェ……!!何してんだ私は!!

サンジ!!誕生日おめでとう!!早く会いたいです……!!!(切実)(もうほんとイヤだ。サンジに会いたいーー!!)


何をしてたかというと、忙しい+いつもの自分ルール、「これをあげるまでは日記書かない」でした……。本当にすみません……。


そして突然ですが明日から東京へ行きます……!!B’○の千秋楽に行くんだ!!SS席だよ!!
そして今日は姉2一家が来ていて、準備がまだなんにもできてなくて、明日も朝から仕事で……もーー!!
相変わらずバタバタな日常です。
2/10でぽにょ太が1歳になりました!!よちよち歩くようになってるんですよ!!怖!!あと、「あい(はい)」という言葉を覚えました!!喋り始めてる!!成長って怖!!ついこないだまで芋虫みたいに床でごろごろしてたのに……。←酷い表現。
その他にも色々ありました。良いこと悪いこと。
作品をアップし直せないために、ゾロサンのサーチエンジン登録解除されました……。自分が悪いけど……しょぼん。
藤田ま○とさんが亡くなられてとても残念です。
正直、ゴッドに腹を立ててます。ごめん、和はダメだ。それはないわ。あんまりだ。
新人さんが2人職場に入りました。忙しいです。頑張ります。
ばあちゃんが楽しみにしている桜がきっともうすぐ咲く。一緒にお花見に行きます。


あと何があったっけ??忘れちゃった!!


そして、皆様ももうお忘れだろう、参加型小ネタの続きをアップさせて頂きますです……!!ひいー!!
これ書くのにえらいこと時間かかって日記書けなかったなんて誰にも言えない。
前にアップしたのは5月ですから、約10ヶ月……。切腹ものだ……。
やっと選択肢が出ます!!ほんとお待たせしてすみませんでした!!カテゴリ「参加型小ネタ」から、以前のものを読み直して頂いた方がよろしいかと思います……。(ずーーん)
拍手お返事お待たせしてすみません!!明日の日記でお返事させて頂きます!!すみません!!
ではどうぞーーー!!(平伏しながら)





「……っくし!」
昼間の出来事を思い返していたサンジは、くしゃみをひとつして初めて、部屋が随分温度を下げていることに気がついた。流石に秋島、夜は冷え込む。吸わないままで半分程灰になってしまったタバコを灰皿に押し付け、足を乱暴に振って靴を脱ぎ捨てた。薄っぺらい毛布を頭から引っ被れば、ほわりと暖い空気が体を包み、サンジは目を閉じて息を吐いた。
階下の酒場で客同士の喧嘩でもあったのか、先程まで、考え事をするサンジの耳にも喧騒が届いていたが、それももう聞こえない。その代わり他の部屋に泊まっているのであろう男のくしゃみが聞こえた。このおっさんも寒いのかな、と思ったらちょっと笑えた。

が、数日前にゾロと部屋を取った安宿も、ここと大差ない壁の薄さだったろう事に気づき、今更ながら頭を抱え込みたくなる。いや、実際に頭を抱え込み体を丸めて、うーうー呻いた。呻きまくった。



違う違う。こんなことを考えようと思ってここに来たわけではないのだ。思考を切り替えるべく、毛布に包まったままごろりと寝返りを打つ。 
母娘の話を聞いて分かったことは、この島で人が増えたのはゾロが初めてではないということ。
少なくとも1件はあった。もっとあったのかもしれない。あの母娘のように、今まで語られることがなかっただけで。
そして、増えた方は全く喋らない。
元の人間と見た目はそっくりだが、行動に違いがある。
おばさんは、「二人のお父さんは違う人とは思えなかった」と言っていたが、やはりサンジには、ゾロとゾロ2は全然違うとしか思えなかった。
だってゾロは、ゾロ2みたいにサンジに触りたがらない。
サンジの隙を狙って抱きついたりキスしようとしたりしない。
食後に自分の食器をシンクまで運んで、褒美をねだる子どものような顔でサンジに擦り寄ってきたりしないし、甘えてんのか?と思う次の瞬間に、服に手を突っ込んでサンジを押し倒そうとしたりなんかしない。
ゾロの目は、ひたすら真っ直ぐ強くなることだけを見つめている。それ以外のことにはまるで興味がないのだ。女性に対してだって有り得ない程に淡白なのに、男相手にあんな風に……。
急にサンジは、宿は違うが数日前よく似た部屋でゾロと寝た時の優しい撫で方や、もうお前とはセックスしないと告げた時のゾロの変な表情を思い出し、眉をぎゅっと寄せた。違う違う。ゾロは本来あんな男ではない。
女の子とのデートとか、流行の服がどうだとか、どんな音楽がかっこいいだとかどんな食べ物が美味しいとか人気があるとか、そういう次元とは別の所で生きているのだ。
バカだなあと思う。世の中には楽しいこといっぱいあんのに見向きもしねェで、生き急ぎやがって、と思う。
そして、そんなゾロの事を考えると、何だか胸がすかすかする。陰干しにしたへちまみたいにすかすかになって、ひゅうひゅう風が通り抜けるような感じがしていたのだと、今気づいた。性欲なんてなくなりゃいいと言い放つゾロに、おいおいてめェそりゃあんまりだろうと思った。世界最強を目指す男に余計なお世話だろうけど、そりゃねェよ、と思った。
でも、ひとつの道に命をかけるその姿勢は、男として少し羨ましいとも思う。
だからわかる。気持ちはわかるのだけれど、……ちょっとくらい余所見してもいいんじゃねェの、なんて。心のどこかで思っていた、んだ、自分は。
だから、極稀にある二人呑みの時なんかに、猥談をふっかけたり過去の恋バナを語ってみたり(ゾロのも聞き出そうとしてみたが、「あ?んなもんねェよ」と一蹴された)した。予想していたけど、ゾロの食いつきは全くなかった。
けど、初めのうちは心底サンジを鬱陶しそうにしていたゾロが、段々と、サンジの作ったつまみと酒を口に運びながら、ああ、とか、へえ、とか短い返事を寄越してくれるようになって、それがちょっとくすぐったかった。
サンジにとっても元々ゾロは気に食わないヤツではあったのだけれど、今まで歳の近い友人が居なかったせいもあって、これってちょっとダチっぽくね?なんて、サンジはちょっと嬉しかったのだ。
勿論、ゾロの道の邪魔をしようとか、そんなつもりは毛頭なくて。
……あれ、でもなんかこんなおかしなことになっちまってるのって、やっぱりオレのせいなのか??


いつの間にか、カッと目を見開いていることに気づき、サンジは慌ててぱちぱちと瞬きをした。毛布を被っているはずの体が、驚く程冷えている。じっとしている事に耐えられなくなって、サンジは毛布を体に巻きつけたままもぞもぞと起き上がった。
窓の外で、男の怒鳴り声と、犬の悲痛な鳴き声が上がる。酔っ払ったおっさんがノラ犬でもいじめているのだろうか。オロしに行こうか。
「って、逃避してちゃダメだろ……」 
深いため息を吐いた。今考えなければいけないのは、ゾロはゾロでも、増えたゾロのことだ。
この島で今のところ唯一の手がかりはあの母娘の話だが、ゾロと同じような事例があったことはわかったとはいえ、肝心なことは結局何も分かっていない。


もうひとりのゾロはどこから来たんだ?
何故、もうひとりのゾロは現れたんだ?


……何故、サンジのことばかり追いかけて来るんだ?


風だろうか、カタカタと窓の木枠が鳴った。反射的にそちらを見ると、ガラスに、表情が抜け落ちた自分の顔が映っている。生気がねェなあと思わず自嘲した時、ふと、ゾロ2の強い視線を思い出した。
心の中でずっと否定していたけれど、ひとつ、密かに気づいていることがある。
ゾロと、もうひとりのゾロが、同じ目の色でサンジを見る瞬間が、確かに、ある。
ゾロとゾロ2は全然違うとサンジは思っているけれど、しかし、サンジを押し倒し見つめてくる時のゾロとゾロ2の目は同じだ。獲物を前にした獰猛な肉食獣の目の様なのに、ふわふわと不思議に色が変わる。
あの目はイヤだ。嫌いだ。あの目で見られるとぞわぞわする。
ゾロだけでもイヤだったのにゾロ2はさらにあからさまで、わけのわからない衝動にかられて何度もサンジは叫びだしたくなった。叫ぶ代わりに蹴りを入れてやったのだけれど。


なんであんな目でオレを見るんだ?


「……いやいやいや、だからオレの事じゃなくて、なんでゾロが増えたかなんだって!!」
我に返ったサンジは、うがーと頭を掻き毟ると、また顔からベッドへ突っ込んだ。
(ダメだダメだダメだ。もうなんか今日のオレは本当にダメだ)
あーもうイヤだ。できることならこの部屋にあるもの全部ぶっ壊したいくらいの勢いだ。
(……あ。そうだ!女のコのことを考えよう!)
アホっぽい思いつきだったが、サンジは必死だった。
いそいそと仰向けに寝転がり直すと、目を閉じて今まで好きだったり付き合ったりした彼女達を懸命に思い浮かべる。
初恋のエリー、マーガレット、ポピー、アーシャにフローレンス……フローレンスには、今でも理由がわからないけど、キレのいい平手をもらったな……リンジー、ジョーイ、四股くらいかけられたけど、笑顔が最高にキュートだったぜジョーイ……スカーレット、カレン、ビビちゃん、ナミさん、ロビンちゃん……花の様に可憐な彼女達が、彼女達程ではないけれどキュートなピンクや白い花を撒き散らし、美しい髪を揺らしながら、うふふあははとサンジの周りをくるくる回る……サンジも踊った……白い砂浜でくるくる回った……やっぱり女のコは良い……女のコは最高だ……。

 
眠くなかったはずなのに、いつの間にか瞼が下りていた。







悲しいような誇らしいような気持ち。




そんな夢を見ていた。









重い。苦しい。暑い。
何処からか、ふーっ、ふーっと音がする。
なんか頭痛ェと思いながら、サンジは、こじ開けるように無理やり目を開いた。
何故か真っ暗で周りが見えない(ベッドサイドのあかりをつけていたはずなのに)。のどが渇いた。今何時だろう。つーか何この重苦しいカンジ、と寝起きのグダッとし頭でぼんやり考えていたサンジだったが、突然シャツの中に何かが入り込んできて、
「ウキャーーー!!」
と甲高い悲鳴を上げた。
跳ね起きようとしたが、何かに四肢をぐっとベッドに押さえ込まれていて動けない。動けないなりに暴れてみると、入り込んできていたものはスッと離れていった。
「……ンの野郎、誰だ!!」
咄嗟に怒鳴ったが返事はなく、ふーっ、ふーっという音だけが耳元でうるさく繰り返される。音と共に首筋にあたる湿った風は、きっと呼気だ。鳥肌が立つ。
(……賞金稼ぎ?……まさか熊とか!?)
秋島とはいえこんな街中に熊が居るわけないのだが、一瞬そんなことを考えてしまったくらい、いつの間にか部屋中に凶暴な気配が満ちている。
(……よくわからねェが、とりあえず、蹴ろう)
下半身を捻ろうとした時、服の中にまたしても何かがズボッと入ってきた。 
「ひいーー!!」 
サンジの体中を撫で回しているのは、間違いなく人間の、しかもゴツゴツした男の手だ。
「な……にやってんだこのクソ野郎が!!」
一気に頭に血が上ったサンジは、なんとか蹴りを出す為の間合を取ろうとめちゃくちゃに暴れたが、上に乗っている相手の力は緩まない。こうなったら(情けないが)噛み付いてやろうかと思った時。
まるでサンジの気持ちを読んだかのように、逆に唇に何かがぶつかってきて、その感触に息を呑んだ。
(……あ?何だこれ?)
一瞬考えてしまったのがいけなかった。隙をつかれ、生温かく滑ったものが口内に入り込む。
「……!!んー!!んー!!」
引き剥がそうと必死にもがいたが、相手はビクともしない。
苦しくなって酸素を吸おうと口を開けば、更に入り込まれる。熱い。
やっとサンジは相手が誰かわかった。それ程回数は多くない。だが、知っている、その熱さを。全てを奪おうとするかのように唇を合わせてくるのは。
頭が真っ白になる。


「……何やってんだ止めろ!!」
物凄い怒鳴り声と共に、サンジの上から、圧し掛かっていた重力が消えた。
激しい衝突音と共に、ガラスの砕け散る音。息を乱しながらも、サンジは折り曲げるように上半身を起こした。
サンジの目に飛び込んできたのは、壁に備え付けられてあった棚を潰してその上に仰向けに倒れる男と、その男を、険しい目つきで睨みつけるベッドサイドに立つ男。ぐらりと強い眩暈に襲われ、サンジは強く目を瞑った。
「ゾロ……」
「ああ!?」
思わずその名を呟くと、直ぐに鋭く返答があった。意を決して目を開くと、二人のゾロは、どちらも今にも相手に飛び掛りそうな雰囲気で睨み合っている。サンジは泣きたくなった。なんだこれ。なんなんだこれ。
「なんでお前……ここがわかった」
掠れた声で問うサンジに、ゾロはゾロ2から視線を外さないまま怒鳴った。
「知るか!ちょっと寝ちまった間にこいつが居なくなってたから、こっちなんじゃねェかと思った方に走ってきただけだ!クッソ、油断した!」
ごとりという音に反射的にそちらを見ると、蝶番がひとつ壊されて外れかかった入り口のドア(ゾロが蹴り破ったか何かしたのだろう)の向こうから、何人かの男が好奇の表情を浮かべて覗いている。その内のひとりが恐る恐る進み出て、
「お客さん……、困るよ、部屋壊されちゃあ……」
と弱弱しく訴えた。が、
「……関係ねェヤツは消えろ」
ゾロの静かな低い恫喝に、ひぎっと引き攣ったような声を上げた店主は、それでも、
「こ、これ以上騒ぎを起こすなら海軍呼ばせてもらうよ……!」
とゾロに警告すると、まだ事の成り行きがどうなるかを見ていたそうにしている野次馬達を、「あんた達も部屋へ戻った戻った!殺されてもうちには責任ねェですよ!」と物騒な言葉で追い払った。
人々が去り、静寂に包まれた部屋で、初めに言葉を発したのはゾロだった。
「このパクリ野郎が。今すぐ船へ戻るぞ。さっさと立て……!」
苛々とした口調に、知らずサンジの身も固くなる。が、床に座り込んだままのもうひとりのゾロは、ゾロを見上げ、唇の端を歪めた。笑っているのだ。
「てめェ……!!」
怒りにこめかみを引きつらせたゾロが腰に挿した鬼徹を引き抜く。サンジは転がるように二人の間に割って入った。咄嗟のことだった。
「止めろ!!」
「……てめェは関係ねェ。すっこんでろ」
ゾロが、サンジの事は見もせずにゾロ2との間合いを詰めようとする。
「ゾロ、もういい」
呆然としたままサンジは呟いた。
「もう……やめてくれ」
ああもう嫌だ嫌だ嫌だ。今すぐこの場から消えて無くなりたい。そんな気持ちが声にも表れてしまったんだろうか。ゾロは目線だけ動かしてやっとサンジを見た。
「……何のことだ」
怪訝そうにすいっと片眉を上げたその顔が凄く嫌で、我慢できずにサンジは叫んだ。
「そうやってわざわざ追いかけてきて、オレを助けるような真似はやめてくれって言ってんだ!」
止められなかった。サンジの中で何かが破裂して、飛び散った物が体中に広がってざわざわ蠢く。
「自分にそっくりのヤツがオレなんかを追いかけ回してたらそりゃあ気分も悪ィだろうが、自分のことは自分で何とかする!もうオレに関わるな!」
こんなに大声で怒鳴ったら、引っ込んだ野次馬達にも聞こえるだろうと分かっている。だから何だ?
まさかサンジに抗議されるなんて思わなかったのだろう、ゾロが一瞬呆気にとられたような表情になった。
「……完全に押さえ込まれてやがったヤツが何言ってんだ。オレが来なきゃ今頃」
「てめェオレをバカにしてんのか」
ざわざわざわざわ。どんどん広がって支配される。
「オレが来なきゃ今頃なんだってんだ!!てめェに助けてもらわなきゃならねェ程オレが弱ェとでも言いたいのか!!守ってやったんだから礼ぐらい言えって!?」
「違う!!」
 「じゃあ何か!?オレのことが守りてェ程好きだとでも言うんじゃねェだろうな!?」
言った途端、ぴたりとざわざわが止まって、サンジははっとした。
ゾロは驚いたようにサンジを見ている。刀を持った腕がゆっくりと落ち、刀の先が床にあたりそうになる。
しまったと思った。バカなことを言ったと思った。だが、もう引っ込みがつかなかった。
「……何鳩が豆鉄砲食らったような顔してんだよ。まさか大当たりだとでも言うんじゃねェだろうな?」
わざとゆっくり、見せつけるように髪をかき上げる。
「そんなにオレが好きかよ、ゾロ」
精一杯軽い口調で、ニヤニヤと笑いを浮かべた。本当は頭がぐらぐらして、前のめりにブッ倒れそうだ。
「こっちのゾロも大概だが……オトコなんかにモテたってクソ嬉しくもなんともねェんだよ。悪ィが他あたって」
「何言ってんだ」
感情の込められていないゾロの声に遮られ、サンジの作り笑顔は一瞬にして真顔に戻った。
そのひとことには、世界を引き戻し破壊する冷たさがあった。
ゾロはサンジから視線を外すと、
「オレは……」
と呟いたきり黙りこんだ。サンジも、全く声が出せなかった。
もうひとりのゾロは薄笑いを引っ込めて、ぼんやりとゾロとサンジを交互に見上げている。不思議そうに大人の会話を聞いている幼子の様だった。
薄く開かれていたゾロの唇がぎゅっと真一文字に結ばれ、目に光が戻る。
これは、ほの暗い怒りの光だ。
「オレは、」
正面から真っ直ぐに射抜かれ、サンジの身が竦む。
「てめェのことなんか好きじゃねェ」



それだけ言うと、ゾロは鬼徹を鞘に戻し、あっという間に部屋を出て行った。




「……んなこた知ってんだよ」
ぽつりと落とした言葉が、波紋のように広がって消える。
外れかかった入り口のドアが哀れだった。直すか弁償するかしていけよクソ野郎が、と思ったが、本気でそう腹を立てたわけではなく、癖の様に浮かんできた思考だった。
裸足で立ち尽くしていることに気づいたサンジは、ベッドまで戻ってタバコを手にすると、体を放り投げるようにベッドへ倒れこんだ。薄っぺらいマットのスプリングが酷く軋む。
寝転んだままタバコに火をつけると、深く深く吸い込む。ゆっくりと煙を吐き出したらやっと体から力が抜けた。
そのまま目を閉じてじっとしていると、ベッドがぎいと音を立て、誰かがサンジの腕に触れた。
薄っすらと目を開いて見ると、ゾロが、サンジの顔を覗き込んでいた。もうひとりのゾロだ。
「……んだよ」
煙草を咥えたまま億劫そうに問いかけると、ゾロ2はサンジの髪を撫でだした。仕種は優しいが、目がギラギラしている。くらりと、何度目か分からない眩暈がサンジを襲った。
「てめェ……ほんと空気読めねェのな……」
こんな時に、ゾロ2は欲情しているのだ。
サンジの口から抜き取ったタバコを灰皿に押し付け、ゾロ2は、抜き取られた形のまま半開きになっているサンジの唇をぺろりと舐めた。そのまま、唇を舐めたり啄ばんだりしながら、ベッドに上がり徐々にサンジに覆いかぶさってくる。いつの間にかシャツのボタンまで外されていることに、そんな場合ではないのにサンジは感心してしまった。このスマートさは本物のゾロにはない。
そうこうしているうちに、ズボンのベルトまで外されてしまった。
そしてまた、サンジの髪を撫でる。
いつもなら、さっさと蹴り飛ばした上罵詈雑言を浴びせかけゾロ2を部屋から追い出す。だが、何故かそうする気が起きて来ない。
欲情したゾロ2は、どこか必死で一生懸命にサンジに触れてくる。寝込みを襲ってきた時は遠慮のかけらもなかったくせに、今は、どこかサンジに気を使っているような、そんな素振りを。
(……まあ、いいか)
すとんと、サンジはそう思ってしまった。
この、もうひとりのゾロが、そんなにもサンジを欲しいと言うのなら。
薄く笑うと、サンジは体の力を抜いた。ゾロ2が嬉しそうに唇を寄せてくる。
こんなに望まれている体だ、今までだって何度もゾロと寝ているのだし、別に今更構わない。



なんだか本当にもう、どうでもいい。





と、言う訳で、結果はの、「本物のゾロは、お前のことなんか好きじゃねェと言ってくる」でした!!

えーとえーと、もう前過ぎて(最後に選択肢が出たのは2008年11月……ああああもう本当にすみません!!!)、何対何で2に決まったのか忘れてしまったのですが(死)、参加して下さった皆様ありがとうございました!!酷い!!酷いよゾロ!!


では第6回目の選択肢です!


1・こうなったらイケイケ!!ゾロ2と最後までヤっちゃえーー!!

2・ダメダメダメ絶対ダメ!!ゾロ(本体)以外となんて絶対ダメ!!



です!!ひーー!!どうなるか!!?
続きを読みたいと思われた番号を、コメント不要ですので拍手でぽちりとお知らせ下さい!!
できればブログ拍手ではなく、お手数ですがトップに戻られてサイトのWEB拍手でよろしくお願い致します!!


ああ、時間が経ちすぎてて、参加してくださる方はいらっしゃるのだろうか(遠い目)

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プロフィール

名前:
ノダ ワアヤ
性別:
女性
趣味:
趣味はサンジ!
自己紹介:
2次創作サイトの管理人の日記です。
間違って来られた方はどうぞお逃げになって!!
「ゾロサン」とか「ゾロサン」とか、聞きなれない単語が飛び交ってますよ!!
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